自然
山鳥の御館女の森
おたっちょのもりとたぶのき
高森町色見の山鳥地区にある2本の大きなタブノキ、これが『御館女(おたっちょ)の森』です。「おたっちょ」とは阿蘇家の姫様のことです。
ある殿様が阿蘇家の姫様を気に入り、結婚を申し入れたが、姫様が受け入れなかったので、無理やりさらっていきました。姫様はやむを得ず嫁入りしましたが、後に離縁されてしまいます。一度嫁に行った身故に実家へは戻れず、姫様は色見まで来て、下の淵に身を投げて死んでしまいました。
それを悲しんだ村人が このタブノキを植えて祀った場所がこの御館女の森という伝説です。
以来、嫁入り先の家では、慶事の時には女性のすすり泣く声が、不幸の時には笑い声がすると言われます。
樹齢約500年、幹回りが約4mの立派なタブノキは、地域で大切に守られています。
- 所在地
- 熊本県阿蘇郡高森町色見